仕事は「業種」と「職種」によって分類されます。自分が興味のある仕事がどのように分類されるか、また、世の中にはどんな種類の仕事があるのか、おおまかに把握してみましょう。

業種とは?

業種とは、その企業の「事業の種類」のことです。例えば「製造業」「飲食業」などといった、その企業がなんの業界に属しているかを表します。自分がどういった業界で仕事をしたいのか、よく考えましょう。求人情報の掲載機関によってその名称や分類方式に違いがあるので、よく確認しましょう。

総務省が発表している日本標準産業分類では、以下のように大きく分類しています。

1.農業・林業

農作物の生産や畜産、それらに関わる農業、園芸サービス、また森林を生産管理する林業などに関わる仕事です。
例)農家、養鶏場、造園業者、森林管理署、炭焼業など

2.漁業

魚介類の捕獲や養殖、また真珠の養殖など、水産資源に関わる仕事です。
例)漁師、魚介類の養殖業など

 

3.鉱業・採石業・砂利採取業

金属や鉄、塩、石炭、ガスなど、鉱物から資源を取り出すことに関わる仕事です。
例)石油開発会社など

4.建設業

建物の建設工事や、道路や河川の工事に関わる仕事です。
例)大工、塗装、板金、電気配線工事業、鉄骨工事業など

 

5.製造業

原材料を加工することで、何らかの製品を生産・供給する仕事です。
例)食料品、繊維、木製品から、紙、印刷物、化学薬品、プラスチックや金属製品、電子部品など多岐に渡ります。

6.電気・ガス・熱供給・水道業

電気、ガス、水道などエネルギーの供給や管理に関わる仕事です。
例)発電所、ガス製造工場、下水道処理施設

 

7.情報通信業

放送、電話、インターネットを提供するサービスや、ソフトウェアの開発、映像や情報の制作に関わる仕事です。
例)新聞社、テレビ局、ソフトウェア開発会社、携帯電話会社など

8.運輸業・郵便業

車、鉄道、船、飛行機などを利用しての、人と物の輸送に関わる仕事です。
例)鉄道会社、航空会社、倉庫業、運送業など

 

9.卸売業・小売業

卸売業は、製造と小売の間に位置して製品の流通をはかる仕事で、小売は仕入れた製品を消費者へ販売する仕事です。
例)各種卸売業、スーパー、ホームセンター、各種販売店など

10.金融業・保険業

資金のやりとりや管理、事故などにそなえた保険に関わる仕事です。
例)銀行、証券会社、保険会社など

 

11.不動産業・物品賃貸業

不動産業は土地・建物の売買や管理に関わる仕事、物品賃貸業は機械や衣装、電子機器などの貸し出しに関わる仕事です。
例)アパートなどの不動産管理業、レンタカー業、貸衣装業など

12.学術研究・専門・技術サービス業

さまざまな分野での研究や、専門知識・技術を用いたサービスを行う仕事です。
例)法律事務所、公認会計士事務所、獣医、デザイン事務所、測量業など

 

13.宿泊業・飲食サービス業

宿泊施設の管理や経営、食べ物や飲み物を提供する仕事です。
例)旅館、ホテル、各種飲食店など

14.生活関連サービス業・娯楽業

洗濯や美容・理容、浴場、また冠婚葬祭に関わることなど、人が快適な生活を送るためのサービスや、娯楽を提供する仕事です。
例)クリーニング業、理容・美容業、映画館など

 

15.教育・学術支援業

学習支援や社会教育のほか、教養を身につけるためのサービスを提供する仕事です。
例)学校、図書館、博物館、学習塾、書道教室など

16.医療・福祉

病気の治療や検査、健康相談、介護、保育、更生保護などに関わる仕事です。
例)病院、保健所、保育所、特別養護老人ホーム、障害者福祉施設など

 

17.複合サービス事業

郵便局による仕事と、各業種の組合など複数の当事者が共同で営む団体などです。
例)郵便局、農業協同組合など

18.サービス業(他に分類されないもの)

廃棄物の処理、機械の修理や整備、職業紹介、宗教関係など、上記の各サービスに含まれない仕事です。
例)廃棄物処理業、自動車整備業、警備業、宗教など

 

19.公務(他に分類されるものを除く)

立法(法を作る)・司法(法を執行する)・行政(法に従って国や地域を管理)に関わる仕事です。
例)裁判所、各省庁、市役所など

 

職種とは?

職種とは、その企業で個人が行う「仕事の種類」のことです。例えば「事務」「営業」などの具体的な仕事や作業の内容を示したものです。人と接する仕事がしたい、何かを作る仕事がしたいなど、自分が具体的にどういった仕事をしたいのかをよく考えた上で、その企業内でどんな職種を募集しているのか確認しましょう。
日本標準職業分類では、以下の12に分類されます。

日本標準職業分類

1:管理職 2:専門・技術職 3:事務職
4:販売職 5:サービス職 6:保安職
7:農林漁業職 8:生産工程職 9:輸送・機械運転職
10:建設・採掘職 11:運搬・清掃・包装職 12:分類不能の職業

ただ、職種も求人情報の掲載機関よって分け方や表示の仕方が異なるので、求人票を見る際によく確認してみましょう。ここでは大きく6つに分けて紹介します。

営業系

営業系

社外から仕事をもらってくる仕事です。お客様に提案したり、説明したりするので、コミュニケーション能力が求められ、なんでも答えられるよう知識を身につけることも大事です。そして、その会社の売り上げを担う役割を果たします。
例)メーカー営業、代理店営業、システム営業など

 
販売系

販売系

店頭などで、来店したお客様に商品を売る仕事です。お客様の質問に答えたり、商品がよく売れるよう工夫をする、商品の管理をするなどで、営業職のようにコミュニケーション能力が求められる上、売り上げを担います。
例)家電量販店・アパレルショップ・携帯電話ショップの店員、レジ係、保険外交員など

 
サービス系

サービス系

お店などでお客様をおもてなしする仕事です。何かの商品を売る場合もあれば、美容師などのように技術を提供する場合もありますが、主にお客様に心地よく過ごしてもらことを目的とします。
例)ホテルスタッフ、美容師、飲食店の店員、キャビンアテンダント、調理人、クリーニング工、ベビーシッターなど

 
事務系

事務系

社内の各業務をスムーズに運ばせることを目的とし、主に裏方を担当する仕事です。パソコンによる処理能力を求められることが多く、資格や知識によっては、従事できる仕事に差が出ます。
例)営業事務、経理事務、労務事務、医療事務、受付、メーター検針員、電話オペレーターなど/span>

 
専門系

専門系

特別な専門的な知識や技術を身につけ、それを提供する仕事です。資格や知識によって従事できる仕事に差が出ます。また、常に新しい知識を身につけていかなければなりません。
例)介護士、医師、看護師、会計士、教師、保育士、弁護士、美容師、不動産鑑定士、管理栄養士、医療事務、理学療法士など

 
技術系

技術系

土木や建築、機械などに関わる研究、開発、設計、メンテナンスに関わる仕事です。専門職同様、常に新しい知識を身につけていかなければならず、また従事していた期間が長ければ長いほど高い技術を求められます。
例)機械オペレーター、料理人、大工、エンジニア、プログラマー、測量士、電気工事士など